地方創生コラム「未来へつなぐ出雲崎」①

公開日 2026年07月31日

最終更新日 2026年07月31日

町の未来を描く一歩が始まりました

皆さんは、10年後、20年後の出雲崎町を思い浮かべたことがありますか。

今、町で暮らしている子どもたちが大人になるころ、この町にはどのような風景が残っているでしょうか。

日本海に沈む夕日、妻入りの街並み、人と人との温かなつながり。それらは、これからも受け継がれて

いるのでしょうか。

地方創生1

未来は、ある日突然訪れるものではありません。今日の選択や積み重ねが、少しずつ町の未来を形づくって

いきます。その未来を町民の皆さんとともに考えるため、出雲崎町では令和8年7月から「グランドデザイン」

の策定に取り組み始めました。

この「未来へつなぐ出雲崎」は、その過程をお伝えする全6回の連載です。完成した計画を紹介するだけ

ではなく、「どのような考え方で未来を描いているのか」を皆さんと共有し、ともに考える時間にしたい

と考えています。

グランドデザインとは何でしょうか

出雲崎町の未来を描く「見取り図」

「グランドデザイン」という言葉は、少し聞き慣れないかもしれません。

これは新しい施設を建設するための設計図でも、新しい事業を並べた計画書でもありません。出雲崎町が

これからどのような町を目指し、何を大切に未来へつないでいくのか。その方向性を町全体で共有する

「未来の見取り図」です。

町にはすでに総合計画や総合戦略があります。今回のグランドデザインは、それらを作り直すものでは

なく、その理念をどだいにしながら、「出雲崎町らしさとは何か」を改めて見つめ直し、行政、地域、事業者、

町民が同じ方向を向いて歩むための指針を描く取り組みです。

地方創生コラム2.

なぜ今、未来を考えるのでしょうか

全国の多くの自治体と同様に、出雲崎町も人口減少や少子高齢化という大きな変化の中にあります。

数字だけを見ると、不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、町の価値は人口や財政だけで

決まるものではありません。

海とともに歩んできた歴史、妻入りの街並みに息づく文化、良寛が残した精神、人と人との距離の近さ。

こうした地域の財産は、長い時間をかけて育まれてきたものです。

一方で、限られた財源や人材の中では、すべての課題に同じように取り組むことはできません。だから

こそ、「何を守り、何を未来へつないでいくのか」を町全体で共有することが、これまで以上に大切に

なっています。グランドデザインは、そのための共通の道しるべでもあります。

未来への第一歩は「町の声を聴くこと」から

一人ひとりの思いが、未来を描くヒントになります

グランドデザインの策定にあたり、最初に取り組んでいることがあります。それは、多くの方々のお話を

聴かせていただくことです。

現在、町内外のさまざまな立場の方へのインタビューを始めています。

「出雲崎町の好きなところはどこですか。」

「未来へ残したいものはありますか。」

「もっとこうなったら良いと思うことはありますか。」

一人ひとりの答えは異なります。しかし、その違いの中にこそ、この町らしさや、未来へ受け継ぎたい価値

が隠れているように感じています。まちづくりに正解はありません。だからこそ、多様な声に耳を傾け、

その中にある共通する思いを見つけていくことが大切だと考えています。

地方創生コラム3.

数字だけでは見えない価値

まちづくりでは、人口や産業、財政などのデータは欠かせません。一方で、数字では測れない価値も

あります。

朝の港を歩く時間。

夕日に照らされる海岸。

季節とともに表情を変える町並み。

近所同士で交わすあいさつ。

こうした日々の営みこそ、「この町で暮らしたい」と感じる理由なのかもしれません。一度失われた文化

や風景、人とのつながりは、簡単には取り戻せません。だからこそ今、地域の価値を見つめ直し、未来へ

どう受け継いでいくのかを考えることが必要なのではないでしょうか。

皆さんとともに描く未来へ

「未来へつなぐ出雲崎」は、対話の記録です

このコラムは、完成した計画を紹介するためのものではありません。町の未来を考える過程そのものを、

皆さんと共有するための記録です。これからの半年間、インタビューや意見交換を通して見えてきたこと、

地域の現状や可能性、町の魅力や課題を少しずつお伝えしていきます。そして、その積み重ねの先に、

出雲崎町のグランドデザインがあります。

未来は、誰か一人が描くものではありません。町民一人ひとりの思いが重なり、対話を重ねることで、

少しずつ形になっていくものです。

皆さんは、10年後の出雲崎町に、どのような風景が残っていてほしいでしょうか。

子どもたちに伝えたい文化はありますか。

「これは出雲崎町の誇りだ」と思えるものは何でしょうか。

また、「こう変わってほしい」と感じていることはありませんか。

地方創生コラム4.

どんな小さなことでも構いません。皆さんの声が、出雲崎町の未来を考える大切な糧となります。

ぜひ、皆さんの思いをお聞かせください。


次回予告

次回は、実際にインタビューを通して寄せられた「町への想い」をご紹介します。同じ出雲崎町に暮らして

いても、大切にしているものや未来への願いは一人ひとり異なります。その多様な思いの中に、出雲崎町

らしい未来を描くための共通する価値が見えてくるのではないでしょうか。

皆さんとともに考える「未来へつなぐ出雲崎」。その歩みは、始まったばかりです。

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